2009年05月09日
DBT 3D Assault pack
DIAMONDBACK TACTICAL
3 Day Assault Pack with Hydration Sleeves

3 Day Assault Pack 三日間程度の作戦向けに開発されたバック・パックと言う所だろうか。どの基準で三日程度の作戦に耐える個人携行品の量を想定しているのかは不明なんだけど。まぁ・・色々なメーカーで同様の名前をつけたバック・パックが商品化されている。形も大きさもほぼ同じで三日間の想定にはそれなりの根拠がありそうだね。
民間の山歩き用では、ほぼ日帰りハイキング用のデイ・パックの大きさより一回りほど大きい感じだけど、軍隊ではその三倍の日数で必要とされる携行品を詰め込むわけだ。
タクティカル用品とは言え、基本的には市販のバックパックと大差ないので、最も日常生活へ流用がきく軍用品の一つだね。
今回のパックはダイヤモンドバック・タクティカル社(以下、DBT)のアサルト・パック ハイドレーション スリーブ付きですね。このパックはDBTのアサルトパックシリーズで最もベーシックなモデルとなります。
DBTがリリースする他のバックパックに比べ開口部が大きく取られているなど、ベーシックとは言うものの一番使いやすいのではなかろうかね。特に私のように何でもただ突っ込んでしまう人にはお勧めだね。

最近のタクティカル用品と言うこともあり、ナイロンはコーデュラを使用しているようだね。非常に硬質で厚みがある。この点では軽量を重視した民生品と大きく異なる所と言えそうだ。タフな作りと引き換えに重量が増すことになるが、壊れにくいと言う安心感もバッグに求められる性能だと思う。荷物を詰めすぎてナイロンが縫製部分から裂けたなんて経験を多数持つ、私には特にそう思うところだな。つい最近イーグル社のローリングバックのコピー品をたった一回の使用で葬り去ったばかりだ。

全体的なデザインは、一般的なディパックと違いが見られない。日本でも70年代後半に大流行してそのまま定着しているデイパックだが、それだけ完成度の高いデザインと言えると思う。木々の生い茂る山岳地を歩いても、張り出しの少ないデザインで枝などの干渉が少なく、スムーズに移動できる点は負担を軽減してくれていたし、従来の袋状のリュックサックに比べ立体裁断のパックは携行品を詰めやすく、取り出しやすかった。
さてDBTの3D Packだけど、このパックは大きく分けて2つの収納部分からなっている。メインパックとその上にある大型ポケットだ。写真は大型ポケット部分。Molleとベロクロのパッチパネルの間に平行にジッパーが付いているが、ここは大型ポケットに付属する地図などの書類や小物などを収納するスペースとなっているもので、大型ポケットの収納は上面についているジッパーを開放して行う。
大型ポケットの厚みは5cm程あり、結構な収納容量がある。背負った時に体から一番はなれる場所でもあり、ストラップなどで補助もされていないので、重量物を収納するのには向かないが雨具など急に必要になるものを入れておくのに充分なスペースであることは嬉しい所だね。

サイドからの写真。メインの収納部と大型ポケットの関係が分かる。メインパックは厚みが均一で収納性よりも行動時の負担を軽減する様に体から収納物が遠くならない様にデザインされているように思う。重量バランスを考慮する為か大型ポケットの配置を見ても上面に向かって収納のための容量が大きくなっている。
上部に重量のあるものを配分する事がパッキング法として知られる所だけれど、上面に重量を配分すれば移動時に軽量の下部とのバランスで背負った荷物が左右に振られ疲労を増大させる場合もある。そのためショルダーストラップを絞り、必要によってウエストストラップを装着するのだが、最近の小型から中型のタクティカルバックパックはウエストストラップを非装備もしくは着脱式となっているものが多い。バッグ本体やショルダーストラップのデザインが洗練されてきた事が要因のひとつ、重量が大きくならない(特に小型バックパック)場合にはウエストベルトが無用の長物になりかえって邪魔になる場面があること、そして何よりも戦闘時に素早い着脱を妨げるなどの問題を内包しているからだと思う。
DBTでもアクセサリーベルトの名称で別に用意されるベルトがこの3D Packのウエストベルトとして機能するので必要な場合にはどうぞ!!と言う姿勢だ。
写真で見える2本のファステックの付いたストラップは調整式でメインパックを絞って、内包物を体に近づけ安定させるために使い、一番上のストラップは簡易的に荷物を固定するのに使う。

下部にあるジッパーはポケットではなくメインの収納に直接つながっている。ここから奥にしまったものを取り出す事が出来る。
パック表面と側面下部にMolleテープが付いており、容量を拡大したい時や使用頻度の高いものを取り付けるようになっている。またジッパーは信頼性の高いコイルジッパーを全体的に使用してあり、砂などのかみこみを防ぐ意味でジッパー部に多いがかかるように配慮されている。結果的にむき出しになったジッパーより動きが渋くなりがちなのだが、反面タフな作りこみは安心感があることも確かだと思うな。
つづく・・・多分。
TEXT BY TAC
3 Day Assault Pack with Hydration Sleeves
3 Day Assault Pack 三日間程度の作戦向けに開発されたバック・パックと言う所だろうか。どの基準で三日程度の作戦に耐える個人携行品の量を想定しているのかは不明なんだけど。まぁ・・色々なメーカーで同様の名前をつけたバック・パックが商品化されている。形も大きさもほぼ同じで三日間の想定にはそれなりの根拠がありそうだね。
民間の山歩き用では、ほぼ日帰りハイキング用のデイ・パックの大きさより一回りほど大きい感じだけど、軍隊ではその三倍の日数で必要とされる携行品を詰め込むわけだ。
タクティカル用品とは言え、基本的には市販のバックパックと大差ないので、最も日常生活へ流用がきく軍用品の一つだね。
今回のパックはダイヤモンドバック・タクティカル社(以下、DBT)のアサルト・パック ハイドレーション スリーブ付きですね。このパックはDBTのアサルトパックシリーズで最もベーシックなモデルとなります。
DBTがリリースする他のバックパックに比べ開口部が大きく取られているなど、ベーシックとは言うものの一番使いやすいのではなかろうかね。特に私のように何でもただ突っ込んでしまう人にはお勧めだね。
最近のタクティカル用品と言うこともあり、ナイロンはコーデュラを使用しているようだね。非常に硬質で厚みがある。この点では軽量を重視した民生品と大きく異なる所と言えそうだ。タフな作りと引き換えに重量が増すことになるが、壊れにくいと言う安心感もバッグに求められる性能だと思う。荷物を詰めすぎてナイロンが縫製部分から裂けたなんて経験を多数持つ、私には特にそう思うところだな。つい最近イーグル社のローリングバックのコピー品をたった一回の使用で葬り去ったばかりだ。
全体的なデザインは、一般的なディパックと違いが見られない。日本でも70年代後半に大流行してそのまま定着しているデイパックだが、それだけ完成度の高いデザインと言えると思う。木々の生い茂る山岳地を歩いても、張り出しの少ないデザインで枝などの干渉が少なく、スムーズに移動できる点は負担を軽減してくれていたし、従来の袋状のリュックサックに比べ立体裁断のパックは携行品を詰めやすく、取り出しやすかった。
さてDBTの3D Packだけど、このパックは大きく分けて2つの収納部分からなっている。メインパックとその上にある大型ポケットだ。写真は大型ポケット部分。Molleとベロクロのパッチパネルの間に平行にジッパーが付いているが、ここは大型ポケットに付属する地図などの書類や小物などを収納するスペースとなっているもので、大型ポケットの収納は上面についているジッパーを開放して行う。
大型ポケットの厚みは5cm程あり、結構な収納容量がある。背負った時に体から一番はなれる場所でもあり、ストラップなどで補助もされていないので、重量物を収納するのには向かないが雨具など急に必要になるものを入れておくのに充分なスペースであることは嬉しい所だね。
サイドからの写真。メインの収納部と大型ポケットの関係が分かる。メインパックは厚みが均一で収納性よりも行動時の負担を軽減する様に体から収納物が遠くならない様にデザインされているように思う。重量バランスを考慮する為か大型ポケットの配置を見ても上面に向かって収納のための容量が大きくなっている。
上部に重量のあるものを配分する事がパッキング法として知られる所だけれど、上面に重量を配分すれば移動時に軽量の下部とのバランスで背負った荷物が左右に振られ疲労を増大させる場合もある。そのためショルダーストラップを絞り、必要によってウエストストラップを装着するのだが、最近の小型から中型のタクティカルバックパックはウエストストラップを非装備もしくは着脱式となっているものが多い。バッグ本体やショルダーストラップのデザインが洗練されてきた事が要因のひとつ、重量が大きくならない(特に小型バックパック)場合にはウエストベルトが無用の長物になりかえって邪魔になる場面があること、そして何よりも戦闘時に素早い着脱を妨げるなどの問題を内包しているからだと思う。
DBTでもアクセサリーベルトの名称で別に用意されるベルトがこの3D Packのウエストベルトとして機能するので必要な場合にはどうぞ!!と言う姿勢だ。
写真で見える2本のファステックの付いたストラップは調整式でメインパックを絞って、内包物を体に近づけ安定させるために使い、一番上のストラップは簡易的に荷物を固定するのに使う。
下部にあるジッパーはポケットではなくメインの収納に直接つながっている。ここから奥にしまったものを取り出す事が出来る。
パック表面と側面下部にMolleテープが付いており、容量を拡大したい時や使用頻度の高いものを取り付けるようになっている。またジッパーは信頼性の高いコイルジッパーを全体的に使用してあり、砂などのかみこみを防ぐ意味でジッパー部に多いがかかるように配慮されている。結果的にむき出しになったジッパーより動きが渋くなりがちなのだが、反面タフな作りこみは安心感があることも確かだと思うな。
つづく・・・多分。
TEXT BY TAC