2010年06月28日
Gen.3 パーカー Lv.6
Gen.Ⅲ ECWCS Level 6 Parka

五月晴れってのが、印象に薄いまま梅雨になっちまった。農作物にとって特に稲作には必要な時期であることはなんとなく分かっているんだけど、あんまり得意な季節ではないね。傘を常に持って歩くのは面倒だし、それが濡れた傘だとさらに気が重い。服が濡れると重いし、冷たいし、肌に張り付いて気持ち悪い。ずぶ濡れになると気は滅入るは惨めな気分になるはで、とても雨に歌う気にはならないな。
都市で生活する私なんかは結構忘れがちなんですけどね。雨に濡れるということが不快だということ位にか感じなくなっていたりするね。実際、水を蒸発させるのには多量の熱量を必要とすることを見落としがちだったりする。
つまり、ずぶ濡れになった衣類が容赦なく着用者の体温を奪い続けるという事実がある訳だ。雨具を持たない軽装のハイカーが夏山に出かけて凍死体で発見されるなんて事もある。
結構、雨具や体温を調整する衣類は人が長いことかけて培ってきた技術のうちの一つともいえると思うな。
Gen.Ⅲ ECWCS レベル6 パーカー アメリカ陸軍が採用した第三世代型 寒冷地衣料システムがレベル1から7までで一揃いになっている事は知っている人も多いでしょうね。Gen.Ⅲは旧式化した防寒システム(M65フィールドジャケットとかね。)やこれまでのGen.ⅠやGen.Ⅱに替わる最新の寒冷地衣料システムとして2003年にNaticにて開発が進められた。
2004年には陸軍はこの新型ECWCSのテストに入り、アフガニスタンに展開する第十山岳歩兵師団や第八十二空挺師団を通してデーターを集めた。2006年秋から2007年冬にかけて第十山岳歩兵師団を中心に実験装備された。2008年7月には正規の官給品として採用されることになった。
このレベル6はアウターのパーカーであり、寒冷地から多湿地で使用するように開発されています。寒冷地に対応するといっても、このパーカー自体には保温性能を持たせているものではなくて、レベル1から3までのインナーを合わせることによってあらゆる環境に対応させようとするものだね。つまり寒いところでは保温性の高いインナーを選んで重ね着することになるし、暑い地域では放熱性の高いインナーを選んでゆくということだね。
この様にレベル6は風雨から身を守って、体温の低下を防ぐ機能を担っているようだね。雨具のカテゴリーに属するアウタージャケットと言えると思う。最近の言い方ではハードシェルと言えば分かりやすいな。
Gen.Ⅰから研究を重ねているだけあって相対的に完成度は高いと思う。特に止水に関してはよく考えられていて、かなり快適に雨天を過ごせそうに思える。

レベル6の裏地の部分。ステッチ部分にシールがなされていて縫製部分から雨水の浸透を防いでいる。コイルジッパーが採用されているので防水ジッパーよりは雨天に対して有効ではないと思うけれど、現在のコイルジッパーの性能はかなり高いので使い勝手が今一で壊れやすい防水ジッパーを採用しなかったことは理解できるところだね。
従来のゴアテックスパーカーに比べて新素材の採用により、軽量でかさばらない点は特筆できるところだと思う。着用しない時にバックパックに収納する際もそれ程、容量をとらないと言うことは装備をコンパクトにまとめておきたいすべての人の要求にこたえるものだね。

表面生地は撥水性に優れ、裏面に防水コーティングが施されている為、かなりの風雨でも心配要らないように感じる。反面、通気性という点では劣る様で従来のゴアテックス等に代表される快適性は若干損なわれていうように思う。
表面に付くスライド・コイルジッパーは内側に着たジャケットのポケットにアクセスするためについているものなので、レベル6単体でのポケットとは機能していない。あくまで重ね着をした場合の一番外側に来るジャケットとして設定されていて、一連のシステムとして機能するようにデザインされているものだ。
サイズ的にも表示サイズに比べて大きめにゆとりをとって製作されているのも内側にフリースやレベル4 ウインド・プルーフジャケット、レベル5 ソフトシェルジャケットを着ても動き辛くなることのないよう配慮されているからでしょう。
Vol.2へ続く・・・。
TEXT By TAC
五月晴れってのが、印象に薄いまま梅雨になっちまった。農作物にとって特に稲作には必要な時期であることはなんとなく分かっているんだけど、あんまり得意な季節ではないね。傘を常に持って歩くのは面倒だし、それが濡れた傘だとさらに気が重い。服が濡れると重いし、冷たいし、肌に張り付いて気持ち悪い。ずぶ濡れになると気は滅入るは惨めな気分になるはで、とても雨に歌う気にはならないな。
都市で生活する私なんかは結構忘れがちなんですけどね。雨に濡れるということが不快だということ位にか感じなくなっていたりするね。実際、水を蒸発させるのには多量の熱量を必要とすることを見落としがちだったりする。
つまり、ずぶ濡れになった衣類が容赦なく着用者の体温を奪い続けるという事実がある訳だ。雨具を持たない軽装のハイカーが夏山に出かけて凍死体で発見されるなんて事もある。
結構、雨具や体温を調整する衣類は人が長いことかけて培ってきた技術のうちの一つともいえると思うな。
Gen.Ⅲ ECWCS レベル6 パーカー アメリカ陸軍が採用した第三世代型 寒冷地衣料システムがレベル1から7までで一揃いになっている事は知っている人も多いでしょうね。Gen.Ⅲは旧式化した防寒システム(M65フィールドジャケットとかね。)やこれまでのGen.ⅠやGen.Ⅱに替わる最新の寒冷地衣料システムとして2003年にNaticにて開発が進められた。
2004年には陸軍はこの新型ECWCSのテストに入り、アフガニスタンに展開する第十山岳歩兵師団や第八十二空挺師団を通してデーターを集めた。2006年秋から2007年冬にかけて第十山岳歩兵師団を中心に実験装備された。2008年7月には正規の官給品として採用されることになった。
このレベル6はアウターのパーカーであり、寒冷地から多湿地で使用するように開発されています。寒冷地に対応するといっても、このパーカー自体には保温性能を持たせているものではなくて、レベル1から3までのインナーを合わせることによってあらゆる環境に対応させようとするものだね。つまり寒いところでは保温性の高いインナーを選んで重ね着することになるし、暑い地域では放熱性の高いインナーを選んでゆくということだね。
この様にレベル6は風雨から身を守って、体温の低下を防ぐ機能を担っているようだね。雨具のカテゴリーに属するアウタージャケットと言えると思う。最近の言い方ではハードシェルと言えば分かりやすいな。
Gen.Ⅰから研究を重ねているだけあって相対的に完成度は高いと思う。特に止水に関してはよく考えられていて、かなり快適に雨天を過ごせそうに思える。
レベル6の裏地の部分。ステッチ部分にシールがなされていて縫製部分から雨水の浸透を防いでいる。コイルジッパーが採用されているので防水ジッパーよりは雨天に対して有効ではないと思うけれど、現在のコイルジッパーの性能はかなり高いので使い勝手が今一で壊れやすい防水ジッパーを採用しなかったことは理解できるところだね。
従来のゴアテックスパーカーに比べて新素材の採用により、軽量でかさばらない点は特筆できるところだと思う。着用しない時にバックパックに収納する際もそれ程、容量をとらないと言うことは装備をコンパクトにまとめておきたいすべての人の要求にこたえるものだね。
表面生地は撥水性に優れ、裏面に防水コーティングが施されている為、かなりの風雨でも心配要らないように感じる。反面、通気性という点では劣る様で従来のゴアテックス等に代表される快適性は若干損なわれていうように思う。
表面に付くスライド・コイルジッパーは内側に着たジャケットのポケットにアクセスするためについているものなので、レベル6単体でのポケットとは機能していない。あくまで重ね着をした場合の一番外側に来るジャケットとして設定されていて、一連のシステムとして機能するようにデザインされているものだ。
サイズ的にも表示サイズに比べて大きめにゆとりをとって製作されているのも内側にフリースやレベル4 ウインド・プルーフジャケット、レベル5 ソフトシェルジャケットを着ても動き辛くなることのないよう配慮されているからでしょう。
Vol.2へ続く・・・。
TEXT By TAC
Posted by USARV-TAG at 00:39│Comments(1)
│ソフトシェル・ジャケット・シリーズ
この記事へのコメント
フリースのジャケットを中に着れば完璧ですね。
自分は、スエットパーカーで充分です。
これ着ちゃうともうダウンには戻れませんよね。
自分は、スエットパーカーで充分です。
これ着ちゃうともうダウンには戻れませんよね。
Posted by lightOne at 2012年12月24日 14:33