2010年06月28日
Gen.3 パーカー Lv.6
Gen.Ⅲ ECWCS Level 6 Parka

五月晴れってのが、印象に薄いまま梅雨になっちまった。農作物にとって特に稲作には必要な時期であることはなんとなく分かっているんだけど、あんまり得意な季節ではないね。傘を常に持って歩くのは面倒だし、それが濡れた傘だとさらに気が重い。服が濡れると重いし、冷たいし、肌に張り付いて気持ち悪い。ずぶ濡れになると気は滅入るは惨めな気分になるはで、とても雨に歌う気にはならないな。
都市で生活する私なんかは結構忘れがちなんですけどね。雨に濡れるということが不快だということ位にか感じなくなっていたりするね。実際、水を蒸発させるのには多量の熱量を必要とすることを見落としがちだったりする。
つまり、ずぶ濡れになった衣類が容赦なく着用者の体温を奪い続けるという事実がある訳だ。雨具を持たない軽装のハイカーが夏山に出かけて凍死体で発見されるなんて事もある。
結構、雨具や体温を調整する衣類は人が長いことかけて培ってきた技術のうちの一つともいえると思うな。
Gen.Ⅲ ECWCS レベル6 パーカー アメリカ陸軍が採用した第三世代型 寒冷地衣料システムがレベル1から7までで一揃いになっている事は知っている人も多いでしょうね。Gen.Ⅲは旧式化した防寒システム(M65フィールドジャケットとかね。)やこれまでのGen.ⅠやGen.Ⅱに替わる最新の寒冷地衣料システムとして2003年にNaticにて開発が進められた。
2004年には陸軍はこの新型ECWCSのテストに入り、アフガニスタンに展開する第十山岳歩兵師団や第八十二空挺師団を通してデーターを集めた。2006年秋から2007年冬にかけて第十山岳歩兵師団を中心に実験装備された。2008年7月には正規の官給品として採用されることになった。
このレベル6はアウターのパーカーであり、寒冷地から多湿地で使用するように開発されています。寒冷地に対応するといっても、このパーカー自体には保温性能を持たせているものではなくて、レベル1から3までのインナーを合わせることによってあらゆる環境に対応させようとするものだね。つまり寒いところでは保温性の高いインナーを選んで重ね着することになるし、暑い地域では放熱性の高いインナーを選んでゆくということだね。
この様にレベル6は風雨から身を守って、体温の低下を防ぐ機能を担っているようだね。雨具のカテゴリーに属するアウタージャケットと言えると思う。最近の言い方ではハードシェルと言えば分かりやすいな。
Gen.Ⅰから研究を重ねているだけあって相対的に完成度は高いと思う。特に止水に関してはよく考えられていて、かなり快適に雨天を過ごせそうに思える。

レベル6の裏地の部分。ステッチ部分にシールがなされていて縫製部分から雨水の浸透を防いでいる。コイルジッパーが採用されているので防水ジッパーよりは雨天に対して有効ではないと思うけれど、現在のコイルジッパーの性能はかなり高いので使い勝手が今一で壊れやすい防水ジッパーを採用しなかったことは理解できるところだね。
従来のゴアテックスパーカーに比べて新素材の採用により、軽量でかさばらない点は特筆できるところだと思う。着用しない時にバックパックに収納する際もそれ程、容量をとらないと言うことは装備をコンパクトにまとめておきたいすべての人の要求にこたえるものだね。

表面生地は撥水性に優れ、裏面に防水コーティングが施されている為、かなりの風雨でも心配要らないように感じる。反面、通気性という点では劣る様で従来のゴアテックス等に代表される快適性は若干損なわれていうように思う。
表面に付くスライド・コイルジッパーは内側に着たジャケットのポケットにアクセスするためについているものなので、レベル6単体でのポケットとは機能していない。あくまで重ね着をした場合の一番外側に来るジャケットとして設定されていて、一連のシステムとして機能するようにデザインされているものだ。
サイズ的にも表示サイズに比べて大きめにゆとりをとって製作されているのも内側にフリースやレベル4 ウインド・プルーフジャケット、レベル5 ソフトシェルジャケットを着ても動き辛くなることのないよう配慮されているからでしょう。
Vol.2へ続く・・・。
TEXT By TAC
五月晴れってのが、印象に薄いまま梅雨になっちまった。農作物にとって特に稲作には必要な時期であることはなんとなく分かっているんだけど、あんまり得意な季節ではないね。傘を常に持って歩くのは面倒だし、それが濡れた傘だとさらに気が重い。服が濡れると重いし、冷たいし、肌に張り付いて気持ち悪い。ずぶ濡れになると気は滅入るは惨めな気分になるはで、とても雨に歌う気にはならないな。
都市で生活する私なんかは結構忘れがちなんですけどね。雨に濡れるということが不快だということ位にか感じなくなっていたりするね。実際、水を蒸発させるのには多量の熱量を必要とすることを見落としがちだったりする。
つまり、ずぶ濡れになった衣類が容赦なく着用者の体温を奪い続けるという事実がある訳だ。雨具を持たない軽装のハイカーが夏山に出かけて凍死体で発見されるなんて事もある。
結構、雨具や体温を調整する衣類は人が長いことかけて培ってきた技術のうちの一つともいえると思うな。
Gen.Ⅲ ECWCS レベル6 パーカー アメリカ陸軍が採用した第三世代型 寒冷地衣料システムがレベル1から7までで一揃いになっている事は知っている人も多いでしょうね。Gen.Ⅲは旧式化した防寒システム(M65フィールドジャケットとかね。)やこれまでのGen.ⅠやGen.Ⅱに替わる最新の寒冷地衣料システムとして2003年にNaticにて開発が進められた。
2004年には陸軍はこの新型ECWCSのテストに入り、アフガニスタンに展開する第十山岳歩兵師団や第八十二空挺師団を通してデーターを集めた。2006年秋から2007年冬にかけて第十山岳歩兵師団を中心に実験装備された。2008年7月には正規の官給品として採用されることになった。
このレベル6はアウターのパーカーであり、寒冷地から多湿地で使用するように開発されています。寒冷地に対応するといっても、このパーカー自体には保温性能を持たせているものではなくて、レベル1から3までのインナーを合わせることによってあらゆる環境に対応させようとするものだね。つまり寒いところでは保温性の高いインナーを選んで重ね着することになるし、暑い地域では放熱性の高いインナーを選んでゆくということだね。
この様にレベル6は風雨から身を守って、体温の低下を防ぐ機能を担っているようだね。雨具のカテゴリーに属するアウタージャケットと言えると思う。最近の言い方ではハードシェルと言えば分かりやすいな。
Gen.Ⅰから研究を重ねているだけあって相対的に完成度は高いと思う。特に止水に関してはよく考えられていて、かなり快適に雨天を過ごせそうに思える。
レベル6の裏地の部分。ステッチ部分にシールがなされていて縫製部分から雨水の浸透を防いでいる。コイルジッパーが採用されているので防水ジッパーよりは雨天に対して有効ではないと思うけれど、現在のコイルジッパーの性能はかなり高いので使い勝手が今一で壊れやすい防水ジッパーを採用しなかったことは理解できるところだね。
従来のゴアテックスパーカーに比べて新素材の採用により、軽量でかさばらない点は特筆できるところだと思う。着用しない時にバックパックに収納する際もそれ程、容量をとらないと言うことは装備をコンパクトにまとめておきたいすべての人の要求にこたえるものだね。
表面生地は撥水性に優れ、裏面に防水コーティングが施されている為、かなりの風雨でも心配要らないように感じる。反面、通気性という点では劣る様で従来のゴアテックス等に代表される快適性は若干損なわれていうように思う。
表面に付くスライド・コイルジッパーは内側に着たジャケットのポケットにアクセスするためについているものなので、レベル6単体でのポケットとは機能していない。あくまで重ね着をした場合の一番外側に来るジャケットとして設定されていて、一連のシステムとして機能するようにデザインされているものだ。
サイズ的にも表示サイズに比べて大きめにゆとりをとって製作されているのも内側にフリースやレベル4 ウインド・プルーフジャケット、レベル5 ソフトシェルジャケットを着ても動き辛くなることのないよう配慮されているからでしょう。
Vol.2へ続く・・・。
TEXT By TAC
2010年06月19日
Marpat ユティリティーキャップ
US NAVY (USMC) Utility Cap : MARPAT
海兵隊のユティリティーキャップは以前にも取り上げたなぁ。3カラーデザートでね。アメリカ海軍が同型で海兵隊のマークのないものを採用していることも書いた。
そこで疑問だったんでですよ。現在は海軍も海兵隊のMarpatに似たパターンを採用しているけれども、Marpat登場以降に海軍は何を官給していたのかね。
陸軍がACUを採用し、そして空軍がABUを採用した。その間、海軍だけが旧式のウッドランドや3カラーデザートを発注し続けたのかどうかという疑問がね。
一説には海軍も一部海兵隊のMarpatを官給していたと言われ、海軍特殊部隊(Seal’s)が、それらしいものを着ている写真が出てきたり、海兵隊の物にUS NAVYのタブをつけたMarpatが出てきたりしたことがあって、それなりに信憑性のある話だった。アメリカの四軍がそれぞれ異なるカモフラージュを採用するに当たり、特に海兵隊ではパターンの中にまでUSMCの文字を入れる懲りようを見せていたし、もちろんインストラクションタグにもUS Marine Corpsの文字が入る。同じ海軍省に属するとは言っても、海兵隊のそのままをマーク入りのまま海軍が官給するのかな?とね、こう考えていたんですよ。
そうこうしていたら数年前でしたか、Marpatに海軍仕様があるという話を聞きましてね。一応納得して、そのまま・・・忘れていたんですよ、ええ・・・そうしたら最近、偶然手元に海軍用のキャップが来まして、思い出したんです。
一応、一枚目の写真では海兵隊マークが入っていない方が海軍用だということは一目瞭然だね。そして上の写真では裏生地の扱いが異なっている。ご存知、海兵隊用は裏生地もカムフラージュのある面を裏生地に当てている。海軍用はカムフラージュ面でない裏側が出るように裏生地を張っている。どちらもSEKRI INDUSTRIESという会社で製造されており、形状やパーツ、縫製に至るまで、ほぼ同一と思われる。
赤丸で囲った部分にNAVY(海軍) と入っている。残念ながら個人名をマジックで消した際にMARPATと書かれている部分の上半分が一緒に消されてしまっている、登録商標が付いているのかいないのか確認できない。
DAADナンバーで実験規格で製作されていることが分かる。
赤丸で囲んだところに MARINE CORPS の文字が入っている。
勿論、二つともストックナンバーにおいて8405-01- 以降の番号が異なる。
登録商標つきのMARPATなら海兵隊のマークとUSMCの文字がパターンの中に配置されているはずだが、海軍用のキャップには偶々、USMCマークがない部分の生地が使用されてしまったのか、それともマークのない生地なのか、マークがカムフラージュの中に確認できなかった。誰かこの海軍仕様のMARPATを持っている人がいたら生地が海兵隊のものと同一なのか否か教えてほしいですね。
Text By TAC
2010年01月25日
5.11 3in1 Patrol Bag Vol2
5.11 Tactical
3in1 Patrol Bag~Vol.2~


左サイドのポーチの表面には差込式のポケットが付いており、手帳などを収納できるようになっているが、脱落を防止するようなベロクロなどの固定は付いておらず、あくまで補助的に物を入れておく程度の使い方しか出来ない。ポケット本体の差込口が斜めにカットされた形状なので手帳程度の大きさが無いと知らないうちに脱落してしまう可能性があるので、本当に鍵などの小さな物を収納することはお勧めできない。深さがあるのでそれほど神経質にならなくても大丈夫だとは思うが、やはり不安があるんだよね。
ポケットの上にナイロンテープが付属している、どの様な使い方が適当なのか考えた所、やはり5.11のタクティカルトラウザーのバックポケットのようにカラビナなどを取り付けたギアキーパーなどの為についている、もしくは長めの物をとりあえず突っ込んでも固定できるように取り付けられているのではないかと思う。ちなみに右のポーチにはこのナイロンテープは付属していない。

右サイドにはナイロンテープが取り付けられていない。
一応、左右共通なのだがポケットの正面側(短い方ね)の端には補給が施されている。ナイフなどのクリップを固定する際に生地が痛まないように配慮されている物ではないかと思う。

ポーチの内部、内部にもポケットが付属する。フラップはジッパー式で写真のように大きく開く事が出来る。この位の開口部があれば内容物が引っかかって取り出しづらい事もないので利便性から考えてもよいと思う。このバックの内部はライト・グレーが採用されていて、内容物に対する視認性が考慮されていると思われる。

メインカーゴの内部。ジッパー式のフラップを開放するとフラップの裏側はメッシュポケットが付いている。使用される生地がナイロン布だったり若干の違いは見られるものの、これはどのメーカーのPatrol Bagにも見られる形状だね。
3in1 Patrol bag ではポケットは三分割されている。メッシュの利点は中に入れているものが一目瞭然である所だ。これで何処に何を入れているかで迷うことは無いだろうな。分割されたポケットにそれぞれジッパーが付いている点も利便性としては好印象だ。旅行カバンなどで同様の三分割ポケットに一本の長いジッパーを取り付けている物を見かけるが一番奥のものを取り出すために全てのポケットが開放されてしまうことがよくおこる。このバックの場合、ポケットがフラップの裏側なので不安定なので、一本の長いジッパ^を採用していたら、物をばら撒いてしまうこともあるのでそれぞれのポケットが独立して機能することは結構重要なんだよね。
メインコンテナの内部にはMolleに対応するナイロンベルトが付いている。小物が多い時には追加のポーチを設定して分けておくのには意味があると思う。ご覧の通りこのバックの背は高く、メインコンテナは結構深いんですよ。

Molleが取り付けられるメインコンテナの内側。黒いナイロンテープはキャリングハンドルに使われているナイロンテープと同じ材質を使っているように思う。故に頼り無い印象だ。バック・パネルに型が入っていないので、重量のあるものを歩ポーチに入れて固定する時、パネルがjその重量によって内側に倒れてくることもおこるだろう。実際はあくまで補助的に使用できるレベルなのではないかと思うな。
メインカーゴの内側は、色こそサイドポケットの裏側と同じだが、材質は柔らかい物を使っている。材質の名称を知らないんですけど、薄手のナイロンジャンパーなどの内側などで使用される素材ですね。保温性もある素材です。内包物を保護する目的か、ベロクロをつける目的か、もしくは両方なのかもしれない。この内側の材質は弱いと言うほどではなく、通常の使用で直ぐに裂けてしまうようなことは無いと思う。ただベロクロの取り外しなどを繰り返せば、直ぐに毛羽立ってしまうと思う。

ショルダーストラップを使用したときに体に当たる側のパネル。シートベルトスロットが付いている方の内側の写真になります。
ナイロンで覆われたパッドが付いている。これはベロクロによって移動させる事が出来る。持ち運びの際、硬い内包物、機材などが体に当たるのを防ぐ目的で付いているのではないかと思う。

サブコンテナを開放した所、ジッパーで大きく開くのだけど中がディバイダー機能を持っていて最大に開いてもこの程度しか開かない。仕切りで二つに分けられているのでファイルなどを入れておく事に特化したつくりだと思う。あまり大きな物を入れておくことに向いていないと言う欠点はあるものの、ショルダ-として使っても車のシートに取り付けておいても出し入れが容易で物が落ちてしまうような事がない点はとてもよいと思う。

ジッパーは標準的なコイルジッパーを採用していて、強度、耐久性はそこそこだと思うが、ストレス無く動くし、タブに長いナイロンテープが付いているので手袋をしたままでも開閉が楽に出来る。
ショルダーストラップを取り付けるD型リングは金属製が使われている。大きめで取り付けたフックの自由度が大きい。

写真が不鮮明になってしまったが付属のショルダーストラップです。Patrol Bagは独特の長方形をしているのでショルダーパッドを湾曲させて、肩掛けする人の負担を少しでも軽減しようとしているのかな。

パッドに緩衝材が使われているのは当たり前として、裏側にはゴムのコーティングがなされている。

ストラップの取付金具は5.11ではよく使用されるプラスチックと金属を組み合わせた物。全てプラスチックで作られるより可動がスムーズで取り付け、外しが容易なのでとても調子のいい印象だね。


上の写真はバック正面の左下に付く5.11ブランドマークでゴムの型押しで作成されている。
下はバック裏面の5.11のブランドタグ機械織刺繍となっている。二つもつけておく必要が無いと思うし、特に裏面の物はデザイン上のバランスが悪いように思うのです、わざわざつけなくてもよかったのではないかと私は思うけど。
TEXT BY TAC
3in1 Patrol Bag~Vol.2~
左サイドのポーチの表面には差込式のポケットが付いており、手帳などを収納できるようになっているが、脱落を防止するようなベロクロなどの固定は付いておらず、あくまで補助的に物を入れておく程度の使い方しか出来ない。ポケット本体の差込口が斜めにカットされた形状なので手帳程度の大きさが無いと知らないうちに脱落してしまう可能性があるので、本当に鍵などの小さな物を収納することはお勧めできない。深さがあるのでそれほど神経質にならなくても大丈夫だとは思うが、やはり不安があるんだよね。
ポケットの上にナイロンテープが付属している、どの様な使い方が適当なのか考えた所、やはり5.11のタクティカルトラウザーのバックポケットのようにカラビナなどを取り付けたギアキーパーなどの為についている、もしくは長めの物をとりあえず突っ込んでも固定できるように取り付けられているのではないかと思う。ちなみに右のポーチにはこのナイロンテープは付属していない。
右サイドにはナイロンテープが取り付けられていない。
一応、左右共通なのだがポケットの正面側(短い方ね)の端には補給が施されている。ナイフなどのクリップを固定する際に生地が痛まないように配慮されている物ではないかと思う。
ポーチの内部、内部にもポケットが付属する。フラップはジッパー式で写真のように大きく開く事が出来る。この位の開口部があれば内容物が引っかかって取り出しづらい事もないので利便性から考えてもよいと思う。このバックの内部はライト・グレーが採用されていて、内容物に対する視認性が考慮されていると思われる。
メインカーゴの内部。ジッパー式のフラップを開放するとフラップの裏側はメッシュポケットが付いている。使用される生地がナイロン布だったり若干の違いは見られるものの、これはどのメーカーのPatrol Bagにも見られる形状だね。
3in1 Patrol bag ではポケットは三分割されている。メッシュの利点は中に入れているものが一目瞭然である所だ。これで何処に何を入れているかで迷うことは無いだろうな。分割されたポケットにそれぞれジッパーが付いている点も利便性としては好印象だ。旅行カバンなどで同様の三分割ポケットに一本の長いジッパーを取り付けている物を見かけるが一番奥のものを取り出すために全てのポケットが開放されてしまうことがよくおこる。このバックの場合、ポケットがフラップの裏側なので不安定なので、一本の長いジッパ^を採用していたら、物をばら撒いてしまうこともあるのでそれぞれのポケットが独立して機能することは結構重要なんだよね。
メインコンテナの内部にはMolleに対応するナイロンベルトが付いている。小物が多い時には追加のポーチを設定して分けておくのには意味があると思う。ご覧の通りこのバックの背は高く、メインコンテナは結構深いんですよ。
Molleが取り付けられるメインコンテナの内側。黒いナイロンテープはキャリングハンドルに使われているナイロンテープと同じ材質を使っているように思う。故に頼り無い印象だ。バック・パネルに型が入っていないので、重量のあるものを歩ポーチに入れて固定する時、パネルがjその重量によって内側に倒れてくることもおこるだろう。実際はあくまで補助的に使用できるレベルなのではないかと思うな。
メインカーゴの内側は、色こそサイドポケットの裏側と同じだが、材質は柔らかい物を使っている。材質の名称を知らないんですけど、薄手のナイロンジャンパーなどの内側などで使用される素材ですね。保温性もある素材です。内包物を保護する目的か、ベロクロをつける目的か、もしくは両方なのかもしれない。この内側の材質は弱いと言うほどではなく、通常の使用で直ぐに裂けてしまうようなことは無いと思う。ただベロクロの取り外しなどを繰り返せば、直ぐに毛羽立ってしまうと思う。
ショルダーストラップを使用したときに体に当たる側のパネル。シートベルトスロットが付いている方の内側の写真になります。
ナイロンで覆われたパッドが付いている。これはベロクロによって移動させる事が出来る。持ち運びの際、硬い内包物、機材などが体に当たるのを防ぐ目的で付いているのではないかと思う。
サブコンテナを開放した所、ジッパーで大きく開くのだけど中がディバイダー機能を持っていて最大に開いてもこの程度しか開かない。仕切りで二つに分けられているのでファイルなどを入れておく事に特化したつくりだと思う。あまり大きな物を入れておくことに向いていないと言う欠点はあるものの、ショルダ-として使っても車のシートに取り付けておいても出し入れが容易で物が落ちてしまうような事がない点はとてもよいと思う。
ジッパーは標準的なコイルジッパーを採用していて、強度、耐久性はそこそこだと思うが、ストレス無く動くし、タブに長いナイロンテープが付いているので手袋をしたままでも開閉が楽に出来る。
ショルダーストラップを取り付けるD型リングは金属製が使われている。大きめで取り付けたフックの自由度が大きい。
写真が不鮮明になってしまったが付属のショルダーストラップです。Patrol Bagは独特の長方形をしているのでショルダーパッドを湾曲させて、肩掛けする人の負担を少しでも軽減しようとしているのかな。
パッドに緩衝材が使われているのは当たり前として、裏側にはゴムのコーティングがなされている。
ストラップの取付金具は5.11ではよく使用されるプラスチックと金属を組み合わせた物。全てプラスチックで作られるより可動がスムーズで取り付け、外しが容易なのでとても調子のいい印象だね。
上の写真はバック正面の左下に付く5.11ブランドマークでゴムの型押しで作成されている。
下はバック裏面の5.11のブランドタグ機械織刺繍となっている。二つもつけておく必要が無いと思うし、特に裏面の物はデザイン上のバランスが悪いように思うのです、わざわざつけなくてもよかったのではないかと私は思うけど。
TEXT BY TAC
2010年01月23日
5.11 3in1 Patrol Bag
5.11 Tactical
3 in 1 Patrol Bag
5.11タクティカル シリーズは日本でもウェアー類を筆頭に幅の広いラインナップがされていることはよく知られるところだ。最近ではナイフやサングラス、時計、タクティカルライトを始め小物類も充実してきている。そして、アメリカの装備メーカーViking Tacticsと共同で装備品を充実させたり、Blade-Techの協力を得てホルスターをラインナップさせたりとタクティカル用品全般を扱うブランドになってきている。他社と共同で開発した製品はそれなりに他社の培ってきたアイデアを取り込んで製作されているので5.11ブランドの他社コラボレーション製品を見なくてもある程度の想像はできそうだが、5.11が独自に製作してきたバック類はどうなんだろう?興味が沸いたので3in1 Patrol Bagを手に入れてみた。

Patrol Bagは司法機関の要員がパトロールに必要な装備を収納して運ぶ目的のバックで結構、昔からHATCHなど司法機関へ装備を提供する会社が製作してきている。基本的には無線機や大型MAG Light、バトン(警棒)ホルダーなどの必要な装備品を効率良く収納できる作りになっている。5.11にもPatrol Readyと言う名称のバックがあり、他社のそれと比べ装備品の専用ポケットなどを簡素化しているものの、まだ何となく特殊な使用を意識したデザインと言う主張が伝わってくるので、よりデザインが汎用的に見える3in1 Patrol Bagを今回は選んでみた。あと車の助手席においておくときにバックが転落しないように、シートベルトを通すスロットが付いている事も購入動機のひとつかな。
3in1 Patrol Bag の正面はあまり派手な印象ではないね。写真では半分しか確認できないだろうけど認証用のベロクロが付いている以外はタクティカルな雰囲気をかもし出すようなデザインではない。一寸物足りないと言う人もいれば。この位の方が好みだという人もいるだろうね。

上から見るとこんな感じだ。Patrol Bag としての雰囲気はメインコンテナも開閉方式、長方形のフリップ式の蓋がジッパー開閉される形状を見ても感じる事が出来ると思う。下方についているサブコンテナが最初の写真に写っている部分となる。両サイドに新書が充分入る大きさのポーチが付属する。サブコンテナの上にキャリング・ハンドルから伸びるようにテープが出ているが、これはバトン(警棒)ホルダーとなっていてベロクロでバトンを取り外す事が出来る。
キャリングハンドルに使われるナイロンの質はあまり硬質ではなく、やや頼り無い印象だ。どの会社のバックでもこの点は共通した印象だが5.11シリーズはその中でも最も頼り無さな印象となっている。ショルダーストラップが付属しているので持ち運びに使うのはキャリングハンドルではなく、ショルダーストラップでしょ?と言う発想なのかもしれないな。
メインコンテナの厚みが他のどの製品より薄いように感じる。これはサブコンテナを持つデザインであることが理由のひとつだろうと思う。サブコンテナを含む厚さは、実際HATCHのPatrol Bagと同じ位だった。

バトンホルダーは写真の通り、ラダー金具が奢られている。一般的なバトンホルダーが単にナイロンとベロクロテープで作られていることを考えると固定する時の利便性は向上している。バック全体に使用されるナイロン布は600Dとなっている。非常に強い強度を誇ると言うほどではないが、重量と強度のバランスを考える時、この位で充分だと思う。

背面に当たる部分の写真。左上に樹脂コーティングが施されている、長方形に白く映っている部分だ。これはネームテープで直接使用者の名前をマジックなどで書き込む為の物である。
左上から右下に向けて斜めに布が張っているのが分かるだろう。この部分が車の3点式シートベルトを通す部分で助手席にバックを固定しておくときに使う。容疑者追跡で映画ばりに荒い運転を繰り返すとバックが床に落ちてしまうような事が頻繁にあるのだろうね。かなり昔に4WD車用の製品に同様の形状を持ったバックが売られていたのを見た事がある、そこからデザインを拝借したのかもしれないですね。

名前などを直接書き込むのに使うテープ。そう言えば5.11ラゲージ・ネームタグと言う製品があって、それも名前を書き込む部分が同様の加工になっていたな。
サブコンテナやサイドポーチ部分は次の機会に書くことにしようと思う。この製品アメリカ・ユーザーの満足度が高いと謳われていたけれど、特筆する様な特別の機能があるわけでもなさそうだ。アメリカでもシンプルな物がよいと考える向きがあるのかしら。そういえばHATCHのバッくには型崩れがおきないようにプラスチックが表皮の裏側に入っていたが、この3in1にはその様な加工がされておらず、全体的にソフトなイメージがあるね。方が入っているとファイルなどを出し入れするのが容易でとても使いやすいのだけれど、反面ではショルダストラップで肩がけにして、持ち運ぶと人体に直線部分が無いので非常に不安定でとても疲れる場面があった。仕舞いには内部のプラスチックが割れてしまって、内側に突き出てしまい使い物にならなくなった事があった。まぁ・・・使い方次第なんだけど。
TEXT BY TAC
3 in 1 Patrol Bag
5.11タクティカル シリーズは日本でもウェアー類を筆頭に幅の広いラインナップがされていることはよく知られるところだ。最近ではナイフやサングラス、時計、タクティカルライトを始め小物類も充実してきている。そして、アメリカの装備メーカーViking Tacticsと共同で装備品を充実させたり、Blade-Techの協力を得てホルスターをラインナップさせたりとタクティカル用品全般を扱うブランドになってきている。他社と共同で開発した製品はそれなりに他社の培ってきたアイデアを取り込んで製作されているので5.11ブランドの他社コラボレーション製品を見なくてもある程度の想像はできそうだが、5.11が独自に製作してきたバック類はどうなんだろう?興味が沸いたので3in1 Patrol Bagを手に入れてみた。
Patrol Bagは司法機関の要員がパトロールに必要な装備を収納して運ぶ目的のバックで結構、昔からHATCHなど司法機関へ装備を提供する会社が製作してきている。基本的には無線機や大型MAG Light、バトン(警棒)ホルダーなどの必要な装備品を効率良く収納できる作りになっている。5.11にもPatrol Readyと言う名称のバックがあり、他社のそれと比べ装備品の専用ポケットなどを簡素化しているものの、まだ何となく特殊な使用を意識したデザインと言う主張が伝わってくるので、よりデザインが汎用的に見える3in1 Patrol Bagを今回は選んでみた。あと車の助手席においておくときにバックが転落しないように、シートベルトを通すスロットが付いている事も購入動機のひとつかな。
3in1 Patrol Bag の正面はあまり派手な印象ではないね。写真では半分しか確認できないだろうけど認証用のベロクロが付いている以外はタクティカルな雰囲気をかもし出すようなデザインではない。一寸物足りないと言う人もいれば。この位の方が好みだという人もいるだろうね。
上から見るとこんな感じだ。Patrol Bag としての雰囲気はメインコンテナも開閉方式、長方形のフリップ式の蓋がジッパー開閉される形状を見ても感じる事が出来ると思う。下方についているサブコンテナが最初の写真に写っている部分となる。両サイドに新書が充分入る大きさのポーチが付属する。サブコンテナの上にキャリング・ハンドルから伸びるようにテープが出ているが、これはバトン(警棒)ホルダーとなっていてベロクロでバトンを取り外す事が出来る。
キャリングハンドルに使われるナイロンの質はあまり硬質ではなく、やや頼り無い印象だ。どの会社のバックでもこの点は共通した印象だが5.11シリーズはその中でも最も頼り無さな印象となっている。ショルダーストラップが付属しているので持ち運びに使うのはキャリングハンドルではなく、ショルダーストラップでしょ?と言う発想なのかもしれないな。
メインコンテナの厚みが他のどの製品より薄いように感じる。これはサブコンテナを持つデザインであることが理由のひとつだろうと思う。サブコンテナを含む厚さは、実際HATCHのPatrol Bagと同じ位だった。
バトンホルダーは写真の通り、ラダー金具が奢られている。一般的なバトンホルダーが単にナイロンとベロクロテープで作られていることを考えると固定する時の利便性は向上している。バック全体に使用されるナイロン布は600Dとなっている。非常に強い強度を誇ると言うほどではないが、重量と強度のバランスを考える時、この位で充分だと思う。
背面に当たる部分の写真。左上に樹脂コーティングが施されている、長方形に白く映っている部分だ。これはネームテープで直接使用者の名前をマジックなどで書き込む為の物である。
左上から右下に向けて斜めに布が張っているのが分かるだろう。この部分が車の3点式シートベルトを通す部分で助手席にバックを固定しておくときに使う。容疑者追跡で映画ばりに荒い運転を繰り返すとバックが床に落ちてしまうような事が頻繁にあるのだろうね。かなり昔に4WD車用の製品に同様の形状を持ったバックが売られていたのを見た事がある、そこからデザインを拝借したのかもしれないですね。
名前などを直接書き込むのに使うテープ。そう言えば5.11ラゲージ・ネームタグと言う製品があって、それも名前を書き込む部分が同様の加工になっていたな。
サブコンテナやサイドポーチ部分は次の機会に書くことにしようと思う。この製品アメリカ・ユーザーの満足度が高いと謳われていたけれど、特筆する様な特別の機能があるわけでもなさそうだ。アメリカでもシンプルな物がよいと考える向きがあるのかしら。そういえばHATCHのバッくには型崩れがおきないようにプラスチックが表皮の裏側に入っていたが、この3in1にはその様な加工がされておらず、全体的にソフトなイメージがあるね。方が入っているとファイルなどを出し入れするのが容易でとても使いやすいのだけれど、反面ではショルダストラップで肩がけにして、持ち運ぶと人体に直線部分が無いので非常に不安定でとても疲れる場面があった。仕舞いには内部のプラスチックが割れてしまって、内側に突き出てしまい使い物にならなくなった事があった。まぁ・・・使い方次第なんだけど。
TEXT BY TAC
2010年01月22日
EPOL メッセンジャーバッグ
EPOL メッセンジャーバッグ

ミリタリー業界は非常に厳しい状況となっていると知り合いの店長さんから聞きましてね。まぁ・・・ね、世の中不況の嵐が吹き荒れている真っ只中だ、連日のニュースでも企業体質の問題もあるだろうが日本航空の再生だ!!春闘でベアゼロだ!!デフレスパイラルだ!!とね、景気のいい話は全く聞こえてこないね。こんな状況だから景気がいい業界あると全くまゆつばに聞こえるもの。趣味性の高い分野が厳しい局面になるのは只今の時勢当然と言えるのかもしれないな。
ミリタリー業界の状況は厳しくても、一部の勝ち組、ユニクロ等のアパレル関連会社ではミリタリーテイストのファッション用小物や被服は好評ので随分と街中で見かける様だね。両者は似て非なるものなんだけど軍用品の持つ独特のデザインはある種のメッセージ性を持って、今の時代に映えるのかもしれない。
ミリタリーファッションのジャンルは幅広いので、中にはミリタリーファッションと見出しがついていても???となる物も多いのも事実かな、中にはね、OD色を使用してヘンなポケットが付いている以外には全く何処からデザインを持ってきたのか分からない物もありますよ。
やっぱ、アレですかね。軍用品に慣れ親しんでいるせいか、ミリタリーファッション品も本当の軍用品のテイストに近いものをよいと思ってしまうんですかね。この当りが一般の人受けするかしないかの違いかもしれんですよ。

ファッション品として今までも幾つかの製品を載せてきているEPOLのバック類。ショルダーバック形式で大きさはA4サイズのファイルが二、三冊入るくらいですかね。実の所、メッセンジャーバックとしては小型なのでショルダーとした方がいいのではないかとも思うが、やはりファッションの世界で小型の物もメッセンジャーと呼ばれる物が出てきているので今回は、そう呼ぶことにした。EPOLは商品名が記載されていないのでなんと呼ぶのか実の所分からないんですよ。

正面のフラップ部分の写真。ODのタブが見える、これはベロクロ付小型ポケットの開閉部で文字のプリントされたナイロン布と両側のナイロンテープまでの部分がポケットの容量となっている。隠しポケットになっているのでデザインを壊さないように配慮されているし、本当に失いたくない物を入れておいても安心だね。またベロクロ付きポケットなんでMP3ミュージック・プレイヤーなんかを入れてコードだけを出しても使える点はとてもよいと思う。小型ポケットといっても割りと大き目の方なので旅行先で地図なんかを入れておくのにも使えますよ。
プリント部にDEPLOYMENY BAGとあるが、これはバックの名称ではないようだね。大型のバックには必ずこの名称がプリントされているもの。ちなみにDEPLOYMENYは、多分Deployment([軍隊などの]展開の意味)からの造語だろうね。

左側面にはお約束的にベロクロとコードの付いた小型ポケットが付いている。携帯なんかが入るサイズだけどあまり使わないな私の場合。以前、旅行者を狙ったスリが非常に多い地域へ出かけたときにクレジットカードとかを入れていた事があるけど、それですら危ないと言われてからは使い方を思いつかなくなりましたね。

これもお約束の空軍のハーネスなどを留めるのに見られる金具の複製品が使用されている。正面のフラップを固定する為に付いているのだけど、できればナイロンテープに調整機能をつけて欲しかった。金具の付いたテープが固定式なのでバックをつめすぎると金具で固定できなくなる場面も出てくると思う。結構ぎりぎりの長さなんですよね。これもファッション優先の産物か?

正面フラップを開いた所。フラップに付いた小型ポケットと同型のポケットが付いている。ドットボタンが見えるがこれはバックが開ききらないように留めておく物。

上の写真で見えるポケットとドットボタン部の拡大。ドットボタンを使用してバック本体をテープで固定することによって、フラップを大きく開けても、予期せず内包物を道にばら撒いてしまう様な事を防げる。付いていて困る物ではないね。
バックの内側にはジッパー式のポケットが付属していて、本当になくしたくない物などをしまっておける。バック内には仕切りなどは無く、黒いナイロンの内張りがなされているだけだ。容量は結構あって、大きすぎないことや薄手のナイロンを使用していることでバック自体の重量も見た目の重量感とは異なり軽量だと思う。防水処理は施されていない。
今までブログに載せたEPOL製品よりもたくさんの製品を手にとって見てきたんですが、私的にはこのバックはかなり高評価でお気に入りの上位に位置しています。デザインや作りこみの点で使いやすく、日常で出歩くのに丁度よいサイズだったりします。昨今のミリタリーファッションの傾向よりも軍用品テイストの色が濃いのがで一般的に受け入れられないかも知れないんですが、その辺が私のファッションセンスの限界点ですかね。
TEXT BY TAC
ミリタリー業界は非常に厳しい状況となっていると知り合いの店長さんから聞きましてね。まぁ・・・ね、世の中不況の嵐が吹き荒れている真っ只中だ、連日のニュースでも企業体質の問題もあるだろうが日本航空の再生だ!!春闘でベアゼロだ!!デフレスパイラルだ!!とね、景気のいい話は全く聞こえてこないね。こんな状況だから景気がいい業界あると全くまゆつばに聞こえるもの。趣味性の高い分野が厳しい局面になるのは只今の時勢当然と言えるのかもしれないな。
ミリタリー業界の状況は厳しくても、一部の勝ち組、ユニクロ等のアパレル関連会社ではミリタリーテイストのファッション用小物や被服は好評ので随分と街中で見かける様だね。両者は似て非なるものなんだけど軍用品の持つ独特のデザインはある種のメッセージ性を持って、今の時代に映えるのかもしれない。
ミリタリーファッションのジャンルは幅広いので、中にはミリタリーファッションと見出しがついていても???となる物も多いのも事実かな、中にはね、OD色を使用してヘンなポケットが付いている以外には全く何処からデザインを持ってきたのか分からない物もありますよ。
やっぱ、アレですかね。軍用品に慣れ親しんでいるせいか、ミリタリーファッション品も本当の軍用品のテイストに近いものをよいと思ってしまうんですかね。この当りが一般の人受けするかしないかの違いかもしれんですよ。
ファッション品として今までも幾つかの製品を載せてきているEPOLのバック類。ショルダーバック形式で大きさはA4サイズのファイルが二、三冊入るくらいですかね。実の所、メッセンジャーバックとしては小型なのでショルダーとした方がいいのではないかとも思うが、やはりファッションの世界で小型の物もメッセンジャーと呼ばれる物が出てきているので今回は、そう呼ぶことにした。EPOLは商品名が記載されていないのでなんと呼ぶのか実の所分からないんですよ。
正面のフラップ部分の写真。ODのタブが見える、これはベロクロ付小型ポケットの開閉部で文字のプリントされたナイロン布と両側のナイロンテープまでの部分がポケットの容量となっている。隠しポケットになっているのでデザインを壊さないように配慮されているし、本当に失いたくない物を入れておいても安心だね。またベロクロ付きポケットなんでMP3ミュージック・プレイヤーなんかを入れてコードだけを出しても使える点はとてもよいと思う。小型ポケットといっても割りと大き目の方なので旅行先で地図なんかを入れておくのにも使えますよ。
プリント部にDEPLOYMENY BAGとあるが、これはバックの名称ではないようだね。大型のバックには必ずこの名称がプリントされているもの。ちなみにDEPLOYMENYは、多分Deployment([軍隊などの]展開の意味)からの造語だろうね。
左側面にはお約束的にベロクロとコードの付いた小型ポケットが付いている。携帯なんかが入るサイズだけどあまり使わないな私の場合。以前、旅行者を狙ったスリが非常に多い地域へ出かけたときにクレジットカードとかを入れていた事があるけど、それですら危ないと言われてからは使い方を思いつかなくなりましたね。
これもお約束の空軍のハーネスなどを留めるのに見られる金具の複製品が使用されている。正面のフラップを固定する為に付いているのだけど、できればナイロンテープに調整機能をつけて欲しかった。金具の付いたテープが固定式なのでバックをつめすぎると金具で固定できなくなる場面も出てくると思う。結構ぎりぎりの長さなんですよね。これもファッション優先の産物か?
正面フラップを開いた所。フラップに付いた小型ポケットと同型のポケットが付いている。ドットボタンが見えるがこれはバックが開ききらないように留めておく物。
上の写真で見えるポケットとドットボタン部の拡大。ドットボタンを使用してバック本体をテープで固定することによって、フラップを大きく開けても、予期せず内包物を道にばら撒いてしまう様な事を防げる。付いていて困る物ではないね。
バックの内側にはジッパー式のポケットが付属していて、本当になくしたくない物などをしまっておける。バック内には仕切りなどは無く、黒いナイロンの内張りがなされているだけだ。容量は結構あって、大きすぎないことや薄手のナイロンを使用していることでバック自体の重量も見た目の重量感とは異なり軽量だと思う。防水処理は施されていない。
今までブログに載せたEPOL製品よりもたくさんの製品を手にとって見てきたんですが、私的にはこのバックはかなり高評価でお気に入りの上位に位置しています。デザインや作りこみの点で使いやすく、日常で出歩くのに丁度よいサイズだったりします。昨今のミリタリーファッションの傾向よりも軍用品テイストの色が濃いのがで一般的に受け入れられないかも知れないんですが、その辺が私のファッションセンスの限界点ですかね。
TEXT BY TAC