2008年06月07日
Converse C8876
Converse Uniform Boot C8876 Side Zip
バスケット・シューズなどで老舗のコンバース。其方では定番ともいえる息の長いモデルで有名だし、知らない人はいないでしょう。
私自身も中学生だった頃にはキャンバス製のハイカット・モデルにはある種の憧れを感じたものです。特にMade in USAのタグが付いた物は為替レートが未だ200円近く、輸入品がずっと高級品だったその頃には高嶺の花でしたね。
そんなコンバースもタクティカルブーツへの本格参入はつい最近のことで、各スポーツシューズ・メーカーがこぞって製品を発表した頃と時期を同じにするので、この手のメーカーとしては後発と言えるのだと思う。
気付いて見るとコンバースと言うメーカー、自分にとってあまりにもバスケット・シューズのイメージが強すぎて、ハイキングやトレッキング・シューズなどのモデルをリリースしているのかも知らないし、正直タクティカル・ブーツ分野に参入してきたのは驚きだったんだよね。

そんなコンバースが初期に発表したC8876、日本で一寸知られたデザート・タン色の一連モデルより前に発表されたもので既にカタログ落ちしてしまっている。
8インチブーツでサイドにメタルジッパーが付くモデルだ。
コンバースのタクティカル・ブーツコンセプトは他のタクティカルブーツのそれと同様の物を目指して開発されているように感じる。
軽量であり、静粛性が高く、グリップ力が高い、そして快適性を確保し、長時間の使用で負担を軽減できる。各メーカーで特色が出るのはこれらをどの様なバランスで実現するのか、と言う所だと思う。コンバースは今回のC8876のような初期モデルから一貫して、つま先や足首の自由度が高くなるようにデザインされていて、特に足首の可動用に大きく切り込まれたデザインは最近発表された新製品でもそのままのコンセプトを継承している。
また靴紐を通すグロメットもプラスチック・チップを一貫して採用している。このチップの効果は説明しにくいのだけれど、靴紐が締めやすいだけでなく、締めた後でも靴紐が固定されすぎないので足の動きに対して、強く力のかかった方向へ靴紐が送り出されて自由度が大きくなるように感じる。
特筆すべきはインナーソールの出来で足裏にかかる衝撃を緩和してくれる、ここいら辺はさすがにバスケットシューズで培われた技術だと感心させられた。

今となってはバスケットシューズで一時期に当たり前のように使われた、外側から確認できる踵のエアークッションが採用されている。これもあまりタクティカル・ブーツでは見かけないし、ソールの技術が進んだのか現在ではコンバースでもこの形式のクッションは使用していない。悪条件での使用では耐久性などに不安を私自体は感じる所。
足首部分の切れ込みの大きさが分かる?足首の部分だけ靴紐はグロメットになっているがこの部分は確実に固定して、保護したい部分であるからだろうね。

好き嫌いの分かれるジッパータイプなんだけれど、室内で靴を履いて過ごす事のない日本人ですから、あると便利ですね。
勿論、ジッパー無しのモデルもあります。

あまり意味はないんだけれど、踵にはコンバースがデカデカとエンボスされています。社名を“これでもか”と言う程、目立たせているのもコンバースの特徴かな。

つま先の可動部分まで大きく開いているので補強をしたり、強度が必要と思われる部分に2枚の合皮を使ったり手の込んだ作りが見られますね。

ソールのトレッドはあまり未舗装状態のフィールドに向いているとは思えない、泥が多い場所や小石の多い川原などでもあまりいい印象はない。その分濡れた大理石の上やタイルなど平坦なすべりやすい所では確実な信頼とはいかないが、何時転んでもおかしくないと言うような状態にはならない。
排水性は非常に考慮されていて、また静粛性も一応のレベル。
最近のモデルでは強力なグリップを謳った製品も発表されているので、グリップはコンバースが力を入れている課題なんだと思う。

ジッパータブが他に引っかからないようにカバーが付く。

コンバースですね。コンバースです。

全体的な素材は殆どが合成皮で一部にナイロンが使われている、また傷つくことの多い踵など一部にスウェード調の素材が使われている。軽量と言う点では他者と比べて遜色ないレベル。動きやすいように柔らかい合成皮が使われているので傷は付きやすい。
全体的には都市部での任務にあわせた作りになっているのだと思うな。
TEXT By TAC
バスケット・シューズなどで老舗のコンバース。其方では定番ともいえる息の長いモデルで有名だし、知らない人はいないでしょう。
私自身も中学生だった頃にはキャンバス製のハイカット・モデルにはある種の憧れを感じたものです。特にMade in USAのタグが付いた物は為替レートが未だ200円近く、輸入品がずっと高級品だったその頃には高嶺の花でしたね。
そんなコンバースもタクティカルブーツへの本格参入はつい最近のことで、各スポーツシューズ・メーカーがこぞって製品を発表した頃と時期を同じにするので、この手のメーカーとしては後発と言えるのだと思う。
気付いて見るとコンバースと言うメーカー、自分にとってあまりにもバスケット・シューズのイメージが強すぎて、ハイキングやトレッキング・シューズなどのモデルをリリースしているのかも知らないし、正直タクティカル・ブーツ分野に参入してきたのは驚きだったんだよね。
そんなコンバースが初期に発表したC8876、日本で一寸知られたデザート・タン色の一連モデルより前に発表されたもので既にカタログ落ちしてしまっている。
8インチブーツでサイドにメタルジッパーが付くモデルだ。
コンバースのタクティカル・ブーツコンセプトは他のタクティカルブーツのそれと同様の物を目指して開発されているように感じる。
軽量であり、静粛性が高く、グリップ力が高い、そして快適性を確保し、長時間の使用で負担を軽減できる。各メーカーで特色が出るのはこれらをどの様なバランスで実現するのか、と言う所だと思う。コンバースは今回のC8876のような初期モデルから一貫して、つま先や足首の自由度が高くなるようにデザインされていて、特に足首の可動用に大きく切り込まれたデザインは最近発表された新製品でもそのままのコンセプトを継承している。
また靴紐を通すグロメットもプラスチック・チップを一貫して採用している。このチップの効果は説明しにくいのだけれど、靴紐が締めやすいだけでなく、締めた後でも靴紐が固定されすぎないので足の動きに対して、強く力のかかった方向へ靴紐が送り出されて自由度が大きくなるように感じる。
特筆すべきはインナーソールの出来で足裏にかかる衝撃を緩和してくれる、ここいら辺はさすがにバスケットシューズで培われた技術だと感心させられた。
今となってはバスケットシューズで一時期に当たり前のように使われた、外側から確認できる踵のエアークッションが採用されている。これもあまりタクティカル・ブーツでは見かけないし、ソールの技術が進んだのか現在ではコンバースでもこの形式のクッションは使用していない。悪条件での使用では耐久性などに不安を私自体は感じる所。
足首部分の切れ込みの大きさが分かる?足首の部分だけ靴紐はグロメットになっているがこの部分は確実に固定して、保護したい部分であるからだろうね。
好き嫌いの分かれるジッパータイプなんだけれど、室内で靴を履いて過ごす事のない日本人ですから、あると便利ですね。
勿論、ジッパー無しのモデルもあります。
あまり意味はないんだけれど、踵にはコンバースがデカデカとエンボスされています。社名を“これでもか”と言う程、目立たせているのもコンバースの特徴かな。
つま先の可動部分まで大きく開いているので補強をしたり、強度が必要と思われる部分に2枚の合皮を使ったり手の込んだ作りが見られますね。
ソールのトレッドはあまり未舗装状態のフィールドに向いているとは思えない、泥が多い場所や小石の多い川原などでもあまりいい印象はない。その分濡れた大理石の上やタイルなど平坦なすべりやすい所では確実な信頼とはいかないが、何時転んでもおかしくないと言うような状態にはならない。
排水性は非常に考慮されていて、また静粛性も一応のレベル。
最近のモデルでは強力なグリップを謳った製品も発表されているので、グリップはコンバースが力を入れている課題なんだと思う。
ジッパータブが他に引っかからないようにカバーが付く。
コンバースですね。コンバースです。
全体的な素材は殆どが合成皮で一部にナイロンが使われている、また傷つくことの多い踵など一部にスウェード調の素材が使われている。軽量と言う点では他者と比べて遜色ないレベル。動きやすいように柔らかい合成皮が使われているので傷は付きやすい。
全体的には都市部での任務にあわせた作りになっているのだと思うな。
TEXT By TAC
Posted by USARV-TAG at 16:13│Comments(0)
│装備/ブーツ・シューズ