2008年03月18日
パタゴニア ハードシェルジャケット Vol.2
PATAGONIA - M'S Dimention Jacket Special ~Vol.2~

今回は昨日の続き、パタゴニア エムズ・ディメンション ジャケット スペシャルVOL.2です。
このジャケット、Vol.1でも述べましたがソフトシェルのカテゴリーに分類されているんですけれど、まぁ・・あくまでメーカー側でね。軍用視点では一寸、ソフトシェルの求められる性能とは異なった部分があるとして、私自身はハードシェルと呼んでいるわけです。実際、生地は固めですからね。現在、色々な民間用アウトドア会社からソフトシェルのカテゴリーで製品が出ていますが、私の言う軍用のソフトシェルの要件を満たしている物が全てではないのです。つまり、軍用のソフトシェルと民間で言うソフトシェルでは相違があるということです。勿論、今後、軍用ソフトシェルの規定に変化が出てきて、場合によっては既に・・民間の観点に近づいてゆくことは考えられます。私の知りうる限り、現状では2種類の素材が軍用ソフトシェルとして軍から認定されているようなので・・・・。

メインポケットがロアに2つ、バーティカル・ポケットが1つ、ジッパーは全てコイルジッパーを採用している。
実際の暴風時に使用したことがないので何とも言えないのだが、ジッパーが露出している作りなので、浸透圧の耐性には不安がある。どちらかと言うと防風性能を重視しているのかもしれない。

フードの形状は一般的なもの。後ろに調整用のゴム紐が出ている。

フードの内側。ナイロンメッシュがジャケット本体から裏張りされている。通気性の向上の観点から採用されている。非常に快適。やはり、通常のソフトシェルの生地と比べかなり、ゴアテックス素材に近い厚みを持っているので、保温性は高い印象だが、通気性能的には若干劣る。
内側にベロクロ調整機能を持っており、外側の調整費もと合わせて、細かい調整が可能になっている。
ステッチの部分にシール処理を行ったり、肌に直接当たる部分に柔らかな素材を当てるなど、高級登山メーカーの仕事をしている凝った作りとなる。

カフの部分は伸縮素材を使い、ベロクロ調整のテープが付く。タブはゴム製で滑りにくく、手袋を着用していても調整しやすい。ある程度までの雨なら通気性を上げる為、ベロクロの調整部を緩めておいても伸縮素材で雨水の浸透を抑えることが出来る。

右の内側にポケットがある。ジッパー式のポケットと地図などを入れておく伸縮素材を入れるポケット。このポケットはメインポケットの裏側にある。黒いメッシュがメインポケットの収納部分になる。ソフトシェルで見られるようなメインポケットを開放することで通気性を確保する作りとなっている。
脇に伸びるベージュの部分は伸縮素材の補強。動きを妨げない様にゴムが内側に入る。風でジャケットがバタつかず疲労を軽減する。これもPCUなどにも見られる手法だ。


ジャケット本体の調整はゴム紐で行われる。ゴム紐はMCU同様にジャケットの内側を通しておりフードの開口部の調整と連結している。上の写真が襟からフードの部分の内側になる。首などがすれる事のないように柔らかな黒い素材を当てている。
調整具は下の写真の裾の部分から襟の部分、首の後ろ外側となっていて、細かな調整を可能にしている。

今回のジャケットもおそらくタクティ駆るように開発された物の1つ。胸の部分に一般に販売されるモデルと違ってメーカー名が故意に刺繍されていない。この私の私見はパタゴニア ソフトシェルで述べているので興味のある人は見てください。
Text By TAC
今回は昨日の続き、パタゴニア エムズ・ディメンション ジャケット スペシャルVOL.2です。
このジャケット、Vol.1でも述べましたがソフトシェルのカテゴリーに分類されているんですけれど、まぁ・・あくまでメーカー側でね。軍用視点では一寸、ソフトシェルの求められる性能とは異なった部分があるとして、私自身はハードシェルと呼んでいるわけです。実際、生地は固めですからね。現在、色々な民間用アウトドア会社からソフトシェルのカテゴリーで製品が出ていますが、私の言う軍用のソフトシェルの要件を満たしている物が全てではないのです。つまり、軍用のソフトシェルと民間で言うソフトシェルでは相違があるということです。勿論、今後、軍用ソフトシェルの規定に変化が出てきて、場合によっては既に・・民間の観点に近づいてゆくことは考えられます。私の知りうる限り、現状では2種類の素材が軍用ソフトシェルとして軍から認定されているようなので・・・・。
メインポケットがロアに2つ、バーティカル・ポケットが1つ、ジッパーは全てコイルジッパーを採用している。
実際の暴風時に使用したことがないので何とも言えないのだが、ジッパーが露出している作りなので、浸透圧の耐性には不安がある。どちらかと言うと防風性能を重視しているのかもしれない。
フードの形状は一般的なもの。後ろに調整用のゴム紐が出ている。
フードの内側。ナイロンメッシュがジャケット本体から裏張りされている。通気性の向上の観点から採用されている。非常に快適。やはり、通常のソフトシェルの生地と比べかなり、ゴアテックス素材に近い厚みを持っているので、保温性は高い印象だが、通気性能的には若干劣る。
内側にベロクロ調整機能を持っており、外側の調整費もと合わせて、細かい調整が可能になっている。
ステッチの部分にシール処理を行ったり、肌に直接当たる部分に柔らかな素材を当てるなど、高級登山メーカーの仕事をしている凝った作りとなる。
カフの部分は伸縮素材を使い、ベロクロ調整のテープが付く。タブはゴム製で滑りにくく、手袋を着用していても調整しやすい。ある程度までの雨なら通気性を上げる為、ベロクロの調整部を緩めておいても伸縮素材で雨水の浸透を抑えることが出来る。
右の内側にポケットがある。ジッパー式のポケットと地図などを入れておく伸縮素材を入れるポケット。このポケットはメインポケットの裏側にある。黒いメッシュがメインポケットの収納部分になる。ソフトシェルで見られるようなメインポケットを開放することで通気性を確保する作りとなっている。
脇に伸びるベージュの部分は伸縮素材の補強。動きを妨げない様にゴムが内側に入る。風でジャケットがバタつかず疲労を軽減する。これもPCUなどにも見られる手法だ。
ジャケット本体の調整はゴム紐で行われる。ゴム紐はMCU同様にジャケットの内側を通しておりフードの開口部の調整と連結している。上の写真が襟からフードの部分の内側になる。首などがすれる事のないように柔らかな黒い素材を当てている。
調整具は下の写真の裾の部分から襟の部分、首の後ろ外側となっていて、細かな調整を可能にしている。
今回のジャケットもおそらくタクティ駆るように開発された物の1つ。胸の部分に一般に販売されるモデルと違ってメーカー名が故意に刺繍されていない。この私の私見はパタゴニア ソフトシェルで述べているので興味のある人は見てください。
Text By TAC
Posted by USARV-TAG at 13:14│Comments(0)
│ソフトシェル・ジャケット・シリーズ