2008年07月15日
ブラックウォーター・ギア I-O ZIP VEST
BLACKWATER GEAR I-O Zip Vest
With Quad M4 Mag Pouches~Vol.1~
With Quad M4 Mag Pouches~Vol.1~
ブラックウォーター・ギアの製品が日本のショップから姿を消してから、あまりにも製品の情報が入ってこなくなった。当たり前と言えば当たり前か・・・。
ブラックウォーター社の研究部門からオペレーターたちの意見をフィードバックして作られると言う装備品は当時、注目を集めていたのだけれど、供給体制や価格、懲りすぎたデザインなど色々な要素が組み合わさって、当のアメリカ国内でも成功したとはいえない。
日本のショップが取り扱いをやめた頃には、まだまだACUやマルチカム装備品類が出揃う前で全ての商品が紹介されていたわけでもなかった。
今回のジップ・ベストも日本で取り扱いが減少した時期に発表されたアイテムなので、一部の輸入ショップが持ってきた以外はあまり知られてはいないのではないかと思う。
このブラックウォーター・ギアと言う会社、「デザイン的に面白い物を作るな」との感想を持っている。私自身はね・・・。
Tactical Vest のデザインとしては外見上あまり特筆する物もなく、必ず必要とされるM4用マガジンポーチが正面についてくる。付属ポーチ類は全て縫い付けであり、移動することはできない。マガジンポーチ自体はダブル・マグポーチでポーチだけで合計8本のマガジンを収納することができる。
銃床を肩づけした際に安定性を確保する為に両肩に滑り止めの加工がしてある。これは使い方次第なんだろうが、好き嫌いの分かれる所だと思う。私の様に右肩にだけ付いているだけで十分と言う使い方しかしない人もいれば、実際の訓練されたCQB要員のように左右で撃ち分けられますと言う人もいるだろうしね。
ポーチの上に2本MOLLE対応用のナイロンテープ、その上はベロクロが縫い付けられている。
両肩に施される滑り止め加工は他社製品と同等の物で、現在多くのメーカーが採用している所を見るとほぼ生産性と価格を考えたときに上手くバランスが取れているというところなんだろうね。
昔のタクティカル・ベストにはスウェード用の布が張ってあったりしていたので随分と進歩していると思うな。
写真のようにM4/M16のマガジンが2本収納できますね。本体にゴムテープが付いていますのでマガジン一本でも脱落しにくくなっていますね。ゴムテープはかなり硬く当りが出るまで一寸、苦労すると思うんですけど直ぐにヤレが出て役に立たなくなっちゃうより良いと思いますよ。マガジンポーチ本体の一番下についているナイロンテープは正直の所、何を目的についている物なのか分からないんですが、おそらくはフラップを通しておいて、作戦時意外に不意にフラップが開いてしまうことを防ぐのではないかと考えています。
デザイン的にスッキリとしており、MOLLE対応のテープが付いているのでアレンジの余地が残されている。ゲームで使うことを考えれば、ブラックホーク社やイーグル・インダストリーのTAC V-1ベストなどの定番アイテムでは肩付け位置の直ぐ下にユティリティーポーチが付いているので、時にサイティングの障害となりうる。特に日本の低い草木が密集する河原などのフィールドでは屈んだ姿勢での射撃が多いのでその傾向が強いと思っているんだけれど。
実は左右のポーチの下にはベロクロで開閉するポケットがある。分かりやすいようにマガジンを入れていますが、おそらくは書類や地図など取り出しやすく、無くしてしまいたくないを入れておくのではないかと思います。マガジン2本分の面積なので結構重宝しますね。シンプルな外見ですが結構、複雑な作り込みをされています。
フロントジッパーの裏側に2段式のポケットがある。上の部分、丁度、MOLLE部分の裏側にはM4のマガジンが1本入るスペースが作ってあり、下段はマガジンポーチの裏側に当たる。下段のみベロクロ開閉式となっており、左右に同じコンパートメントを有している。
こちらも同じ部分だけれど、位置関係が分かり易いようにべストの形が分かるように写真を撮ってある。大きな面のベロクロを何に使うものなのかVol 2で説明するので、今回は割愛します。
忘れていた!!マガジンポーチの横にユティリティーポーチが付属している。こちらも縫いつけられているのでマガジンポーチ同様に移動して使うことは出来ない。左右共に同じデザインです。
最後に背面の写真です。現在の調整が最大になっているので、肩口のベロクロが見えていますが実際の調整をすると殆どの日本人ではベロクロ部分が露出することはないでしょうね。
背中一面はMOLLEによるアレンジが可能になっています。調整部分も結構あり、調整幅も他の製品に比べると大きくとってあるのである程度の範囲ならどの様な体格でも対応できると思いますね。
このI-Oジップ・ベスト幅の広い設定色があるようですね。確認しているだけでも、Multicamの他にACU,カーキ、黒、レンジャーグリーンなどあるようです。Vol. 2.に続く・・・
Text By TAC