2008年04月02日
ダイヤモンド・バック パトロールパック
DIAMONDBACK TACTICAL Patrol Pack ~Vol.1~
タクティカル・ギア メーカーの商品開発も全くもって凄まじい。新商品が次から次へ出てくるし、改良品の発表も矢継ぎ早に感じる。それだけ市場が活気に満ちていると言う事なのだろうし、戦争がもたらす経済効果が熱気を帯びるということは今に始まることでもないよね。
僅か数年前の装備品が今は殆ど見かけなくなっているなんて現象もあるわけで、時代の流れについてゆくのも一苦労だ。
こうなってくると、時代考証にうるさいコレクターの中では大変だ。この時代のこの装備品はファステックは黒じゃなきゃいけないとか、Dリングが追加される前でなきゃイヤだと始まるわけ。
色なんかはもっと致命的でアフガニスタン初期に使われた、デザートサンドとか小麦色とか言われる色は既にコヨーテ・タンやブラウンに取って代わられていて一揃えにするのにはかなりの苦労を要する。
製作メーカーも次々に新しい装備を開発しているから一定量の生産を行うとそれで終了し、次年度にまた次のモデルを生産したりするので、在庫がなくなると入手が難しくなったりする。
そして数年経つといつの間にか全く別の装備になってしまっていたりするんですね。
ダイヤモンドバック タクティカル(DBT)こちらも他のメーカーに比べるとゆっくりとした物ではあるのだけれども、装備品の改良や新製品に伴う生産調整を繰り返しているね。おそらくはこの会社あまり規模が大きくなくて、一旦、在庫がなくなると長期に渡り再入荷されないこともよくあるようだ。
今回のパトロールバック商品ラインナップにはまだ残っている物の、OD色は既に生産を中止している。また、このモデルもイラク戦の初期に随分見かけたものだが、徐々により大きな容量のパックに取って代わられている。大は小を兼ねるというところかな。
固定方法がMOLLEの為、不要になった際に脱着が手間になるという不便さもあるのかもしれないが、一時期はSEAL TEAMが頻繁に装備していたことを考えると、なんだか惜しいように感じてしまいますね。

DBT パトロールパックはその名の通り短期間の任務に適したように設計されている。キャメルバックで代表される新方式の給水システムに対応し、1~2日分くらいの必要装備をパック内に収めておける様になっているようだ。
デザイン的には同様の型が各タクティカルメーカーから製作販売されていたところをみると、一時期には広く受け入れられた実用的なデザインであったと思う。

大きさ的には決して容量が十分に確保されているという物ではないが、その分、背面から収まらずに狭い場所で動きを制限されたり、負担になったりする事はない。ただし、装着時に自分で物を取り出すことは出来ないので頻繁に個人が使う物を収納しておく様な使い方を想定していないのだろう。あくまで自分のパックから物を取り出すのはチームメイトで、その間自分はバックアップの警戒を行うスタイルだね。

本体に2本のストラップが付いている。荷物がパック内で不用意に動かない様にするための物と思うが、このストラップのおかげで行動時の疲労はかなり抑えられるね。
そういえばキャメルバックからミュールだったかな?そんな感じの名称モデルが出ていて、それはショルダーストラップが付いていたと思う。

背面の固定部分、MOLLEで確実に固定する為、かなり長いMOLLEを採用する。着脱するのには苦労しますね。
台湾製などの廉価コピー版も良く見かけるが、さすがにDBTはコーデュラナイロンやしっかりした縫製を施してあり、見た目の印象も実際の強度においても比べるまでもないな。各部の強いテンションがかかるであろう場所には補強の縫い返しなんかもあって、安心して使える。

底の部分。各収納部の底に水抜きが付く。また6個のストラップループが付いていて、ストラップを追加すれば下に追加の携帯装備品を持ち運べるようになる。

サイドにMOLLEを追加できるよう配慮されている。拡張性を持たせる設計だがあまり重くなるとバランスが悪くなるので注意が必要かな。

結構、この様な装備例の写真、多かったんですけれどね。私もこの頃の装備品がお気に入りなんですよ。特に一番向こういるSEAL隊員のように、やや下にパトロールパックをつけるのが良いですね。まぁ・・人それぞれの感じ方ですけれども。
次回は収納の内部を中心に紹介します。VOL.2へ続く
Text By TAC
タクティカル・ギア メーカーの商品開発も全くもって凄まじい。新商品が次から次へ出てくるし、改良品の発表も矢継ぎ早に感じる。それだけ市場が活気に満ちていると言う事なのだろうし、戦争がもたらす経済効果が熱気を帯びるということは今に始まることでもないよね。
僅か数年前の装備品が今は殆ど見かけなくなっているなんて現象もあるわけで、時代の流れについてゆくのも一苦労だ。
こうなってくると、時代考証にうるさいコレクターの中では大変だ。この時代のこの装備品はファステックは黒じゃなきゃいけないとか、Dリングが追加される前でなきゃイヤだと始まるわけ。
色なんかはもっと致命的でアフガニスタン初期に使われた、デザートサンドとか小麦色とか言われる色は既にコヨーテ・タンやブラウンに取って代わられていて一揃えにするのにはかなりの苦労を要する。
製作メーカーも次々に新しい装備を開発しているから一定量の生産を行うとそれで終了し、次年度にまた次のモデルを生産したりするので、在庫がなくなると入手が難しくなったりする。
そして数年経つといつの間にか全く別の装備になってしまっていたりするんですね。
ダイヤモンドバック タクティカル(DBT)こちらも他のメーカーに比べるとゆっくりとした物ではあるのだけれども、装備品の改良や新製品に伴う生産調整を繰り返しているね。おそらくはこの会社あまり規模が大きくなくて、一旦、在庫がなくなると長期に渡り再入荷されないこともよくあるようだ。
今回のパトロールバック商品ラインナップにはまだ残っている物の、OD色は既に生産を中止している。また、このモデルもイラク戦の初期に随分見かけたものだが、徐々により大きな容量のパックに取って代わられている。大は小を兼ねるというところかな。
固定方法がMOLLEの為、不要になった際に脱着が手間になるという不便さもあるのかもしれないが、一時期はSEAL TEAMが頻繁に装備していたことを考えると、なんだか惜しいように感じてしまいますね。
DBT パトロールパックはその名の通り短期間の任務に適したように設計されている。キャメルバックで代表される新方式の給水システムに対応し、1~2日分くらいの必要装備をパック内に収めておける様になっているようだ。
デザイン的には同様の型が各タクティカルメーカーから製作販売されていたところをみると、一時期には広く受け入れられた実用的なデザインであったと思う。
大きさ的には決して容量が十分に確保されているという物ではないが、その分、背面から収まらずに狭い場所で動きを制限されたり、負担になったりする事はない。ただし、装着時に自分で物を取り出すことは出来ないので頻繁に個人が使う物を収納しておく様な使い方を想定していないのだろう。あくまで自分のパックから物を取り出すのはチームメイトで、その間自分はバックアップの警戒を行うスタイルだね。
本体に2本のストラップが付いている。荷物がパック内で不用意に動かない様にするための物と思うが、このストラップのおかげで行動時の疲労はかなり抑えられるね。
そういえばキャメルバックからミュールだったかな?そんな感じの名称モデルが出ていて、それはショルダーストラップが付いていたと思う。
背面の固定部分、MOLLEで確実に固定する為、かなり長いMOLLEを採用する。着脱するのには苦労しますね。
台湾製などの廉価コピー版も良く見かけるが、さすがにDBTはコーデュラナイロンやしっかりした縫製を施してあり、見た目の印象も実際の強度においても比べるまでもないな。各部の強いテンションがかかるであろう場所には補強の縫い返しなんかもあって、安心して使える。
底の部分。各収納部の底に水抜きが付く。また6個のストラップループが付いていて、ストラップを追加すれば下に追加の携帯装備品を持ち運べるようになる。
サイドにMOLLEを追加できるよう配慮されている。拡張性を持たせる設計だがあまり重くなるとバランスが悪くなるので注意が必要かな。
結構、この様な装備例の写真、多かったんですけれどね。私もこの頃の装備品がお気に入りなんですよ。特に一番向こういるSEAL隊員のように、やや下にパトロールパックをつけるのが良いですね。まぁ・・人それぞれの感じ方ですけれども。
次回は収納の内部を中心に紹介します。VOL.2へ続く
Text By TAC
Posted by USARV-TAG at 16:45│Comments(0)
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