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Posted by ミリタリーブログ at

2008年03月08日

英軍仕様ハイテックマグナム アマゾン4&5 Vol.2

英軍仕様
HITEC MAGNUM Amazon4&5 Vol.2

 続いてハイテック マグナム アマゾンシリーズの第2弾です。最初に第1弾をご覧になってから読んでくださいね。


写真はハイテック マグナム アマゾン4


 ブーツ後ろ側にループタブが付く。筒状になっており靴紐を通しておくことも出来るのだが本来、何に使う物なんだろう?よくブーツに付いているけどね。


 ソール部分、ハイテックのマグナムシリーズには一般的な形状だ。共通のデザインとなっているものが多い。砂漠用のカラーになっているのは、このアマゾンシリーズだけだと思う。
 耐油ノンスリップ機能や静粛性の高いソフトラバー製なのもマグナムシリーズ共通となっている。独特のパターンで悪路での安定性も良好で軽量と基本的に私は満足しています。またスタビライザー機能と言う物で足をくじきにくく、かかと部分が安定する様、若干大きめに作られているようだ。
 グリップは高すぎる事もなく、すべりやすいと言うこともない。上手くバランスをとってありますね、この辺はさすがです。
 弱点はソール部分の減りが早いことかな、ただし、アメリカ陸軍がイラク戦初期に支給していたウェルコやアルタマに比べると性能も耐久性も高いので、あくまで耐久性能重視の軍用ブーツと比べてと言うことだ。


 民間バージョンのインストラクション・タグ。イギリス仕様なのでイギリスサイズ表示とユーロサイズ表示。他にも、もう一種類古い時期のタグ方式の物があるようだ。
 上についている黒いタグはマグナムの技術を謳うタグ。軍用(ミルスペック)規格のライナーを使用しているとか耐油ノンスリップ機能が付いていると書いてある。写真では確認しづらいのだけれど、メッシュに近い素材のライニングがなされている。通気性が高く柔らかいので長時間着用する際でも非常に快適。
 Amazon5では民間バージョンを今のところ確認できていない。カタログにも今のところ出ていないようだ、手元にあるのは一寸古い物だけれどもね。
 実は民間バージョン製作工場が異なるか意識的に変えてあると思われる。軍用Amazon4に比べ若干だが色が濃い目に設定されているようだ。並べられて、一度も間違ったことがないので確実と思いますね。


 軍用インストラクション・タグ。民間のタグと比べ白タグと黒タグの位置が逆になっている。
 上からコントラクトナンバー、モデル 社名が入らずマグナム アマゾン5と入っている。(勿論アマゾン4にはアマゾン4と入りますよ。)、NSN(NATOストック・ナンバー)4桁番号の後の2桁(-99-)は国番号、イギリス軍官給品を表す。末尾の4桁が形式を表す。アマゾン4が4497、アマゾン5が4500となっている。NSNの下がサイズ表示イギリスサイズのみ、そして官給年度となっている。官給年度の横のナンバーはハイテック社の管理ナンバーではないかと思っている。


 
 時々付いている紙タグ。Dri-Lexは通気性と防水性能を併せ持った素材であると書いている。
 Magnumのタグは3Dと言うクッション・インナーソールを装備しているとしている。


 お馴染みMagunumのラバープレート。文字を同色とする等、凝っている?

Text By TAC  


Posted by USARV-TAG at 18:53Comments(0)装備/ブーツ・シューズ

2008年03月08日

英軍仕様 ハイテックマグナム アマゾン4&5

英軍仕様
HITECMAGNUM Amazon 4&5

 ええっとですね。この辺でね、まあ・・記事数も40を超えたなと思いましてね。一旦、今まで何を書いてきたのか見直してみようかと思い立ったんですよ。それで、見直してみたわけですね、初心に帰るとでも言うんですか、よく言えばね。
時期的にもブログ書き始めたのが12月のクリスマスシーズンですから2ヶ月を過ぎましたね。2ヶ月と言っても年末と年始が入っていて、普通の感覚で忙しい時期もあったわけですよ。
文章にするのも最初は慣れてもいなかったもので、やたら時間もかかったものも多かったんですね。ですから結構さらっと書いたものもあったりしたんです。そこで目に付いたのが、このハイテックマグナム・アマゾン4と5、結構本当に書きたかったことが書ききれていなかったのではなかろうかと・・・。そう思ったわけですよ
どうでもいいよ!!!いるでしょうね。そういう風に感じる方も、まぁ、自己満足の世界ですから、自分が納得しないのはどうもいただけない。そんな趣向です。今回は・・・。


*写真はアマゾン5です。4との違いは色だけですね。4が茶色、5がキャメル・タンですね。




 側面の写真。作り自体はほぼ同じ。ブーツの表皮はハイテック・マグナムシリーズでは珍しく、スウェードを採用している。これがとても良いのよ。マグナムシリーズは合成皮を使ったモデルが多いんだけれど、傷つきやすいという弱点があった。これは傷が目立ちにくく満足していますね。
 サイドがナイロン素材。通気性を確保し、発水性を併せ持つ素材との事だ。裏生地にはメッシュ素材が当ててあり、柔らかく負担が少ない。
 踝にナイロンの補強テープが追加され、また脹脛にも細めのテープで補強が入る。補強とは言ったが、本来的には折り膝の体勢になっても、ブーツの中で足が遊ばないようにする為に付いているテープだ。負担を抑えるため柔らかい生地を選択しているので、この様なテープが必要となる。これの追加によって足と靴に一体感が出て非常に信頼性の高い物になっている。


 足首部分に付く、靴紐のコードロックチップ。手前に靴紐を引くとロックがはずれ、押し出すとロックがかかる。写真ではロックが外れた状態ですね。先端から足首までの調整を一定にしておける、この機能が意外に便利。ブーツ先端から足首までを締めておけるので、足首以降の動きを自由に設定できる。極端な使い方をすれば、足首までを固定しておいて、その後は紐で締め付けなくてもシューズ感覚で使用可能ということ。紐を上まで通して、足が靴の中で遊ぶからと締め付けなおす手間も要らないのが非常に良い。


 先端から4つはグロメット方式の靴紐通し、となっている。昔ながらの形式ですが、調整法式や強度を考えると非常に優れているのでしょうね。あまりこの部分に関して革新的に思える形態を持ったブーツを見たことがありませんね。補強金具にはMAGNUMの刻印が入ってます、こだわりですかね。
 足首の自由度を上げる為の切り欠きがロックチップのところについているのが分かりますか?


 ロックチップ以降の脛までの金具はチューブ式になっている。これは好き嫌いのあるところだね。私自身も非常に懐疑的でしたよ。80年代後半にアメリカ軍で使われた。スピードレース式ブーツ(余談ながらレースは編むと言う意味)を使用したところ。まぁ上から4つがこの金具でした、この金具をもって、スピードレースと呼ばれたんですけど、これが締め付けても緩み易くてね。苦労しました。金具の強度も不足しがちで、根元から折れるなんて事がありましたよ。
 このブーツでは前述のロックチップ採用で緩みの心配は解消されています。また、当時と比べ金具の強度も増しているし、靴紐の緩む心配がないので強く締めこんで金具に強い負担を掛けなくても良くなっているので、逆に装着しやすくて好印象に変りましたね。進化の途上の失敗を生かす、良い例なんでしょうね。

 前にもサラット述べたのですが、イギリス軍仕様と言っても、あまり写真で確認できません。イギリス軍のコントラクトナンバーの付いた物ありき的な例です。不鮮明な写真が多かったり、足まで映っている写真が少なかったりと、確認するのがブーツ類は難しいこともあります。ニューズウイーク誌のブレア首相のイラク訪問の際、現地視察に同行した警護隊の中にG36を装備し、民間人のような服装をして、プレートキャリアを着た人物が、このブーツを着用するのを確認しているだけです。SAS隊員ではなかろうかと私は思っていますが・・・。

 このブーツの紹介はVol.2に続きます。そちらではソールと素材、それからコントラクトナンバーについて紹介するつもりです。


Text By TAC


  


Posted by USARV-TAG at 09:36Comments(0)装備/ブーツ・シューズ